石垣島天文台では天文学の広報普及活動の一環として南十字星の様子が確認できる「南十字星モニター」を公開しました。
石垣島を含む八重山諸島は北緯24度付近にあり、南半球で見える星座としても知られる南十字星(みなみじゅうじ座)を国内から見ることができる地域の一つです。星座の中で十字を形作る4つの星すべてが見えるのは毎年12月頃から6月頃までで、その頃は南の空の水平線から高度約9度の範囲に現れます。石垣市ではミス八重山の名称としても知られ人気が高いことなどから、2019年7月10日に「市の星」として南十字星が制定されました。
南十字星モニターのウェブページには石垣島天文台から撮影したリアルタイムに近い画像が表示されるとともに、過去の画像を動画(タイムラプス映像)にまとめたものも確認できるようになっています。
今シーズン、石垣島天文台ではモニターの準備段階で2019年12月15日、22日のデータに南十字星が映っている様子を確認できました(※NPO八重山星の会の本宮信夫さんは12月11日に撮影に成功されています)。2020年になってデータで確認できたのは1月4日、5日、8日、11日で、特に1月11日は満月で空には月明りがありましたが、雲が少なく南十字星がはっきりと映っていました。
南十字星の観察や撮影に必要な情報を掲載していますので是非ご活用ください。
2020年1月11日のタイムラプス映像(下の画像をクリック)
2020年1月4日のタイムラプス映像(下の画像をクリック)