石垣島天文台の105cm望遠鏡は、ハワイ観測所のすばる望遠鏡と同じ反射望遠鏡で、架台は経緯台方式を採用しています。光学系はリッチー・クレチアン光学系を採用し、焦点面には視野回転装置(ローテーター)を設けています。望遠鏡の天体追尾や観測機器は、コンピュータで自動的に制御されます。
望遠鏡の設置されている半球状のドームは、直径8mあります。玄関からドームまでは、バリアフリーです。車椅子の方も、エレベータなどを利用して望遠鏡のそばまで来ることができ、ナスミス焦点部で、そのまま天体を観察することができます。
カセグレン焦点部には、研究用の観測装置やカメラを取り付けて、長時間にわたる観測を行います。 ナスミス焦点部2は、天体観望用で、ここから肉眼で星を見ることができます。
主鏡部には直径107cmの反射鏡(有効直径は105cm)が取り付けられています。 副鏡部には、フォーカス合わせ機構の先に副鏡が取り付いています。105cmの主鏡で集めた光を折り返し、各焦点で星の像を正確に結ばせます。 ガイド望遠鏡も付属しています。
主な性能
- 主鏡有効直径:105cm リッチー・クレチアン光学系
- 合成口径比:F12
- 焦点位置:カセグレン焦点
- ナスミス焦点1(研究用)
- ナスミス焦点2(観望用)
- 架 台 :経緯台方式
- 観測時駆動範囲:高度角:15-88度角
- 方位角:真南±270度角
- ドーム直径:8m
- 観測時は、望遠鏡に自動追随