天文台について

八重山の星空

 石垣島など、八重山諸島は北回帰線付近の北緯24度に位置しています。ジェット気流の影響が少なく大気が安定して星がまたたかず、南十字星など本土では見られないたくさんの星々を観察することができます。

 八重山諸島では街明かりの影響が少なく、美しい星空が広がっています。夏場は晴天率が高く、天の川がよく見えます。秋から冬にかけては中国の伝説では見ると長生きをすると言われるカノープス(南極老人星)も見ることができます。

 石垣島天文台は星空観察に必要な条件を備えた最適な場所に作られています。

南の島の天文学

 太陽系を科学する

 石垣島は緯度が低く、黄道が高いために、黄道付近にある太陽系内天体の観測研究には最適の場所です。

 石垣島天文台では、突然出現する彗星や、地球に接近する小惑星など、太陽系内のさまざまな天体の観測を行っています。

 世界とつながる天文台

 天体観測はあらゆる波長で行われています。可視光だけでなく、X線、赤外線、電波などで同時観測することで天体で起きている現象がより詳しく解明されます。

 石垣島天文台では、新星、超新星、ガンマ線バーストなどの宇宙で起きる突発的な天文現象に速やかに対応して、国内外の大学や天文台と連携して観測を行っています。

石垣島天文台の運営

 石垣島天文台は、天文学研究のナショナルセンターである国立天文台と、石垣市、石垣市教育委員会、NPO八重山星の会、県立石垣青少年の家、琉球大学との連携によって運営される、ユニークな天文台です。

 天文学の研究と教育普及活動の両立を目指し、一般の方に星を見てもらう天体観望会を行っています。また、学校などの教育機関と連携し、見学者の学習意欲に応えるような運営を目指しています。