9月5日1時39分(日本時間)、石垣島天文台で小惑星2024 RW1(CAQTDL2)に由来する火球の撮影に成功しました。小惑星2024 RW1の地球への衝突は事前に予測されたもので、予測された天体衝突が予測通りに捉えられたのは国内では初となります。
小惑星2024 RW1(CAQTDL2)は2024年9月4日に米国アリゾナ州のレモン山サーベイ(Mt. Lemmon Survey)によって発見された天体で、大きさは約1メートルと推定され、軌道計算により翌9月5日未明(日本時間)にフィリピン上空で大気圏に突入することが予測されました。石垣島天文台では京都大学の有松亘特定助教、国立天文台の渡部潤一上席教授からの情報提供をもとに、予測された時刻・高度・方位付近の撮影を行いました。撮影で捉えられた火球はほぼ同時刻に複数の国や地域でも撮影され、小惑星2024 RW1の大気圏突入時に生じたものであると考えられます。
事前予測のもとに地球への天体衝突現象がとらえられたのは国内では初めてのことで、東アジアにおいても(他の国や地域と並び)初となります。太陽系小天体の地球衝突に関する研究の観点からも重要な観測事例であり、今後の研究分野の発展に貢献することが期待されます。
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