むりかぶし望遠鏡で小惑星(596)Scheilaを観測

 2010年の衝突イベント直後にむりかぶし望遠鏡で観測された小惑星(596)Scheila

 宇宙航空研究開発機構 宇宙科学研究所の長谷川直主任研究開発員を中心とする国際研究チームは、むりかぶし望遠鏡などを用いて小惑星(596)Scheilaを観測し、10年間での宇宙風化作用によるスペクトルの進化を調べました。その結果、2010年の衝突イベント直後に観測されたスペクトルと今回の結果が、観測の不確かさの範囲内で一致することが明らかになりました。本研究は、太陽系の小惑星表面における宇宙風化作用によるスペクトル変化を調べた初めての例です。


 この研究成果は、Hasegawa et al. “Spectral evolution of dark asteroid surfaces induced by space weathering over a decade”として、米国の天体物理学専門誌『アストロフィジカル・ジャーナル・レターズ』に2022年10月27日付で掲載されました。


<関連リンク>

10年間での日焼け具合 暗い小惑星表面の10年間での宇宙風化作用によるスペクトル進化

 (宇宙航空研究開発機構 宇宙科学研究所)